ジュール・マスネ (1842-1912) Jules Emile Frédéric Massenet
Jules Emile Frédéric Massenet
ジュール・エミール・フレデリック・マスネ(Jules Emile Frédéric Massenet, 1842年5月12日 - 1912年8月13日)はフランスの作曲家。オペラで最もよく知られ、その作品は19世紀末から20世紀初頭にかけて大変人気があった。後にほとんどの作品が忘れ去られてしまったが、1980年代以来、時折リバイバルが起っている。その中でも、特に「マノン」と「ウェルテル」は、発表以来、世紀以上にわたって途切れることなく上演され続けてきている。
マスネは普仏戦争に兵士として従軍し、その間作曲活動を中断したが、1871年に戦争が終わると、創作活動に復帰した。1878年からはパリ国立高等音楽院の教授を務めた。同音楽院での彼の教え子にはギュスターヴ・シャルパンティエ、レイナルド・アーンやシャルル・ケクランなどがいる。
彼の最大の成功は、1884年の「マノン」、1892年の「ウェルテル」と1894年の「タイス」である。特筆すべき後の作品として「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」があり、1910年にモンテカルロで初演され、ロシアの伝説的バス歌手フョードル・シャリアピンが主役をつとめた。
オペラの他に、バレエ、オラトリオ、カンタータ、オーケストラ作品、また200以上の歌曲を作曲している。幾つかの作品は広範な人気をもち、今でも頻繁に演奏されている。例えば、バイオリン独奏とオーケストラで演奏される「タイス」の「瞑想曲」は殊に有名であるし、ピアノの練習曲としてよく用いられる、オペラ「ル・シッド」の「アラゴネーズ」やピアノ曲「エレジー」もよく知られる。
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