ジョン・ウィリアムズ (1932-)
John Towner Williams
ジョン・タウナー・ウィリアムズ(John Towner Williams, 1932年2月8日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク出身の作曲家、指揮者。
ロサンゼルスで、亡命ユダヤ系イタリア人作曲家のカステルヌオーヴォ=テデスコに師事。父は、レイモンド・スコット・クインテットでドラムを担当していたジョニー・ウイリアムズ。元TOTOのメンバーで、ポピュラー作曲家、ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムズは息子である。
一連のスティーヴン・スピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』シリーズ、後述するオリンピックの開会式の音楽が知られる。『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』など若い主人公達の世界がチャイコフスキー的な表現によって現れ、『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』では目立たない形で現代音楽の技法である無調、トーン・クラスターを用い、調性音楽と折衷しわかりやすく提示する作風をもっている。ブルースやモダン・ジャズ、ミュージカルの影響も認められ、他の映画音楽作曲家の影響は色濃い。
数は少ないものの正統的なクラシック音楽も手がけており、若い頃には無調音楽様式によって、ヴァイオリン協奏曲と、より前衛的なフルート協奏曲を作曲した。映画音楽を原作とする作品(独奏楽器つきのこともある)は、調性音楽として作曲されている。
指揮者としては、アーサー・フィードラーの死後、空席となっていたボストン・ポップス・オーケストラの指揮者を1980年から1993年まで務め、退任後も名誉指揮者となってたびたび指揮台に立っている。同オーケストラを指揮したホルストの『惑星』やガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』、自作の映画音楽など多数の録音がある。
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